育犬ノイローゼかな? と思ったアタナ
わたしは育犬ノイローゼは愛犬家なら誰しも通る道であると思っています。
食べちゃいたいくらい可愛い愛犬が言う事を聞いてくれない。
あんなにも可愛かった愛犬が吠える。
とても愛らしかった犬のお口がいまや噛む兵器と化して愛せない。
正直、この子は可愛いのだろうか? 飼っていていいのだろうか? わたしなんかが幸せにできるのだろうか? などと思ってしまう貴方。
welcome(ようこそ)、愛犬家の道へ。
正常です。犬が好きすぎるが故の正常反応です。
かくいうわたしも通った道です。犬に対して気持ちが強すぎるがためこうなってしまうのです。
そう言われても、「だったらどーしろってのよ! こんなにも苦しいのよー!」となる貴方。
解決策がないわけではありません。
いくつかの解決策を書いていこうと思います。
プロに頼む
まず、手っ取り早いのがお金を使ってプロに頼む行為です。
犬のしつけをやっている学校や訓練所に頼むという形になります。
このとき、何が一番良い学校かを見極める方法があります。
それは飼い主さまの話や悩みを聞いてくれて、ともに解決してくれる学校の先生になります。
もちろん、愛犬との相性や先生との相性もありますので、ドッグスクール選びは気長にやりましょう。
いくつか回ってみることをおすすめします。
ただし、同時掛け持ちはいけません。犬が混乱します。
教え方もスクールによって様々なので、犬のしつけで多い間違いの一つです。
ドッグスクールは必ず一つにして、気に入ったらしばらくはそこに通わせてみましょう。
貴方が、「うちの子が噛んで困っています」と相談すれば、
「では、ビターアップルを試して見ますか?」なんて答えが普通は出ます。
ビターアップルとはよく噛む犬の矯正スプレーで、噛まれたくない箇所にスプレーしておきます。
愛犬が噛むと、ビターアップルの名の通り、苦くてまずい味がするので、愛犬は噛むのを嫌がるようになります。
その後、噛まなくなった瞬間に褒めましょう。鮮度が大事です。
このあたりは専門家(トレーナー)に任せるので、省きます。
いずれ、ひとつのドッグスクールに通うのが決まったらしつけを家でも行います。
良い学校では「帰って家ではこうしてください」みたいなアドバイスをくれるので、
家でもしつけましょう。
しつけの本に頼る
世の中には様々な犬種がいて、様々なしつけの本があります。
ということは、様々なしつけのやりかたがあるということです。
わたしが試したしつけの本では、「とにかく褒める」というものでしたが、
うちの子には効かなく、ドッグトレーナーの先生に相談すると、
「そういう子はある程度叱ってください」と言われました。
「舐められてるなとも持ったら、首輪を右と左からつかんで、仰向けにして、馬乗りになり、目を見て叱ってください」
こういうことを書くと、動物愛護団体さんに怒られそうですが、
仰向けにして、馬乗りになって叱ったところ、うちの子はてきめんにわたしを舐めなくなりました。
これは恐怖ではなく、ある種のマウント行為ですが、全ての子に同じしつけが有効かどうか? と言うと甚だ疑問ですので、こういった話もあるよくらいに受け取ってください。
ただし、暴力はいけません。
殴ったり、体罰で躾けるのはもっての外です。褒め方に作法があるとおり、叱り方にも作法があります。
肝心のしつけの本についてですが、
- ザ・カリスマ ドッグトレーナー シーザー・ミランの犬と幸せ に暮らす方法55
-
おすすめします。
とくに、シーザ・ミラン氏の本は犬に対する考え方が変わる補助書みたいな本ですが、
おすすめです。
距離を取る
ドッグスクールでは、預かり訓練をしている場所もあります。
そういったのを利用するのも、アリです。
預かり訓練で、愛犬と距離を取り、一息つくのです。
しかし、先程も述べた通り緊急性がない場合、慣れたドッグスクールでないとホテルは厳しいかもしれません。
急な変化に愛犬がびっくりするからです。
お泊り保育のようなもので、そこに慣れていないと愛犬にとってストレスになります。
必ず、信頼の置けるドッグスクールに預けましょう。
預け終わったら、貴方はつかの間の自由を得ます。
1週間預けるのなら、その間に心を整理しましょう。
犬のことをしばし忘れ、旅行に出るのも良いでしょう。
お迎えの時間が近づいてきたら、しつけの本を読んだり、先生に質問することを考えておきましょう。
1週間預けた後に会う、憎いはずだった愛犬はなぜか天使に見えます。
ごめんよ、悪かったね。なんて言葉すら浮かびます。
犬との付き合い方を考える時間というのはとても大事なのですから。
保健所に持ち込んだりするのはやめて
ノイローゼがひどくなったり、悩みすぎてストレスでも、捨てるのはいけません。
それをしてしまうと、貴方は二度と犬に関われなくなります。
どうしても手放したいのであれば、引き取ってくれる人を探してください。
その際は、必ず去勢や避妊をしてから、信頼できる人に愛犬を譲ってください。
中には悪い業者もいます。繁殖能力だけ見てお金を産もうとしてる連中です。
ただし、飼い主も愛犬もイライラしている状態は非常にお互い嫌な状況です。
状況から抜け出すには先程も述べたドッグスクールや訓練所、しつけの本などもありますが、最終手段が保護犬に出すことです。一生のしかかる十字架ですが、お互いのためであります。
最終的な手段として絶対に置いておいてください。
ただ、それでも愛犬が大事なのであれば、しつけをがんばってください。
犬を飼うということは楽なことばかりではありませんし、綺麗事で済む話ばかりではありません。
毎日が戦いになる時期もあります。
覚悟なきものは、犬を飼っていけません。
しかし、犬の飼い方もある種のスキルなのです。
ノウハウさえ覚えてしまえば愛犬のヒステリー何するものぞ。
要は腕が低いだけです。
犬の飼い主は皆最初から素人です。
でも、最初にあったのはこの子を飼いたい愛したいという純粋無垢な気持ちであったはず。
そんな貴方だから育犬ノイローゼになるのでしょう。
犬は臭いです。うんちもします。おしっこもします。散歩も行かなければいけません。
面倒と言ってしまえば面倒ないきものです。
それでも、そばに寄り添ってくれる温かい生き物です。
育犬ノイローゼも時期がくれば乗り越えるものです。
多少腕が食われても構わないくらいの愛を持って犬と接していってください。
余談・トレッドミルを使う
我が家では、愛犬がストレスが溜まっていたり、散歩に行けない状況(雨や台風)のときはトレッドミルを使っています。
トレッドミルというのは、ルームランナーのことです。ランニングなどができるタイプをトレッドミルと言います。
やすいもので3万程度で売っていますが、場所を多くとります。
場所さえ確保出来たら、トレッドミルに乗せる訓練をします。
最初はリードを持って乗せるだけ。
これを何度も繰り返し、褒めては小さいおやつをあげます。
次のも、乗せては少しだけ動かしを繰り返し、1週間かけてゆっくり歩かせることを覚えさせます。
慣れてきたら犬の様子を見つつ、ゆっくりリードを持ち、横に付きながら20分を目安に歩かせます。
歩き終わったらとにかく褒めまくります。おやつもあげます。
ちょっとしたストレス発散におすすめです。
慣れてくると、トレッドミル自体にフックを付け、リードをつなげて少し離れた場所から見ることも出来ます。
シーザ・ミランというカリスマドッグトレーナーの人も推奨していたやり方なので、わたしはこれはとても良いやり方だと信じています。
それでは、育犬ノイローゼを乗り越えて良いドッグライフを!