犬のトイレの場所を変えるとどうなるのでしょうか?
惨劇が起きる
大昔、先代犬のシェリーちゃんを飼っていたときのことです。
部屋の模様替えを行うことになり、シェリーちゃんのトイレや小屋の位置を大きく変えたのです。
すると、シェリーちゃんは落ち着かなくなり、カーペットや畳、関係ない場所でのトイレを行うようになりました。
当時は小学生だった筆者は「シェっちゃん! なんでこんなところでするの!」と怒っていました。
そうすると、ますますシェリーは違う場所でトイレをするようになりました。
快適なリビングはおしっこ臭くなっていきました。
とうとう惨劇起こる
ある日を境にシェリーはうんちをしなくなりました。
便秘かな? と家族は思っていたのですが、どうも部屋が臭いことに母親が気づきました。
調べてみると、シェリーはうんちを小屋の後ろに隠していたのです。
これはおかしいと思い、病院へ相談しに行きました。
話を一通り聞くと院長先生は、
「トイレの場所を変えてから、こっぴどく怒りましたか?」
と言い、筆者はハッとしました。
そこで言われたことはこうです。
- 犬はトイレの場所を覚えている
- 人間の都合で変えても同じところでしようとする
- うんちを隠そうとするのはうんちをすること自体が怒られてから悪いことだと思っている
というものでした。
トイレの場所を変えるときはとにかく褒める
家に帰り、シェリーちゃんの小屋とトイレを元の位置に戻してあげました。
すると、シェリーちゃんは「やれやれ」と言わんばかりに元の位置のトイレでおしっこをしてからうんちもして、小屋に入りました。
トイレの位置を変えるというのは犬にとってとてもストレスなのです。
もし、どうしても変えなければいけないときは、
- 誘導する
- 褒める
の2つをじっくりしてあげると犬はトイレの位置が変わってもそのうち(重要)、
トイレの場所を覚えるのだそうです。
犬のしつけはとにかく根気なのだと教わりました。
今では
そんなシェリー(享年18歳)も10年前に亡くなり、虹の橋へ。
今では花ちゃんが我が家のアイドル犬になっていますが、
もっと知識があればシェリーももっと幸せだったのだろうかと今でも思うことがあります。
ちなみに、3キロしかないダックスフンドでしたが当時で18歳というのは未だに驚かれる数字です。
晩年は痴呆症になり、トイレの場所も忘れてましたが
「いいんだよ」
の精神で介護していました。老犬介護グッズのない時代の話です。この話もまたいずれ。